思いの一筆

2019年11月

2018年初夏の7月、西日本豪雨の日は広島県呉市周辺や岡山県真備町の皆様は今日でさえも恐怖を感じられていると思う。
続いて9月には台風21号が大阪、関西圏をモーレツな風雨で襲来した。
「地球が真っ二つに割れるのではないか!!」と思うほどの風雨に身を縮こまらせ、ジーと家にしがみついていた。
それでも夕方には、風雨が残したお土産の塵を掃除する余裕もあり、お陰様で全く被害もなかった。

今秋(2019年)も台風15号、19号、更に豪雨、更に豪雨と「これでもか!」という程、信州、関東以北を襲い、悲しくも苛酷な現状を見せつけられた。被災地の人々にとっては、軽々しい言葉は受け入れられないはずだ。
どうすれば良いのだろうか!!

去年の西日本豪雨の時の広島駅を思い出した。
7月6、7日の豪雨の日は、広島での仕事で滞在中であった。
翌8日に帰阪するにつき、新幹線を利用すべく駅に向かった。勿論、遅延も運休もあることを想定して動く「のぞみ号」に乗る覚悟であった。
ア~すごい人、人、人…。人生はじめて混雑した人の集まりを見た。観光客も多く、湿度と人息で重い空間であった。
身動きが取れないまま並んだ先は「みどりの窓口」であった。(この列は何の列かもわからなかった)
驚いた!!
あの、あんなにあれほど混み合っている中、其々が其々の不安やイライラを抱いて並んで切符を求めようとした混雑の中、JR西日本広島駅「みどりの窓口」の皆様の清々しい対応には感動したものだ。
大きな声で背筋を伸ばして背のびして手を上げて「お客様、こちらでございます」とカウンターの内側で案内下さる。
終始、笑顔、笑顔、10の窓口全員が最も余裕がある時に人間がつくる笑顔であった。

  • 素晴らしい「みどりの窓口」
  • 笑顔が10
  • 元気で明るく慌てない声が10
  • 途切れない笑顔
  • 途切れない笑顔の力

広島駅(JR西日本)の「みどりの窓口」は「笑顔の窓口」だった。

だからスピーディーで不満気なお客様もいなかったのだ。あの広島駅での笑顔の対応は本当に素晴らしかった。
あまりにも感動したので、知人にこのことを話した。「マニュアル通りですよ」と返答があった。
ちがう、違う、私はその場に居た。私は日本の中で佐賀県以外の都道府県に足を踏み入れ、「みどりの窓口」と付き合って来ているので分かる。知人の捉え方が「マニュアル通り」だと少しおかしくも思った。

学んだ、学んだこと!!
笑顔は中和剤、そのことを潜在的にJR西日本広島駅の「みどりの窓口」さんはご存知なのではないか!?

  • 笑顔は力
  • 笑顔は中和剤
  • 笑顔は「ゼロの心」をつくる

もう1つ。広島駅にはコンコースにユニホーム姿で「困っていそうな海外観光客」さんを見つけて必要なガイドをなさるボランティアグループがある。又、「みどりの窓口」の11、12番は私のような国内人の列とは別に海外観光客専用窓口で言語の対応をされ、大きなキャリーバッグも一定のコーナーに置かれていた。「スムーズに行く」ノウハウを垣間見た氣がした。

  • ここにも笑顔があった。
  • 大変な時なのに笑顔があった。

心の力を強くし、困っている人、弱者を助け、笑顔でこの日本国土の困難を乗り切られることを祈るばかりだ。