つぶやき by Tayu

つぶやき

ごきげんよう

岩手県盛岡市 光原社 可否館  2022/5/12  イーハトウ”=イハテ

無事 盛岡講習会を終え、北上川を挟んでホテルの向かいの光原社の奥の[可否館]で時待ちを致しました。敷地の木々の緑は、元気よく感じました。瞬間瞬間[緑の力]を吹き出しているように感じたのです。そしてその一瞬一瞬空気が綺麗になっていくようで[不思議ちゃん]になりました:relaxed:

ここは宮沢賢治『注文の多い料理店』(大正13年12月1日発刊)を書いたところらしいです。書名もさることながら、社名候補も数社あった中、結局、「光原社」に決まり、今日宮沢賢治の自費出版と言われています『注文の多い料理店』は誤解であり、発行部数1000部のあくまで「光原社」出版であります。現地に行かなければ分からないことは多々有るものですね。この本のチラシに「イーハトウ”宣言」と言うべき文章があります。イーハトウ”は賢治造語です。現在濫用されすぎているきらいがあるようですが難解とされる言葉の意味は非常にインターナショナルであることと「日本岩手県」という小さな地方(ドリームランドとしての岩手縣)に自信と愛着を持っていることを読み取れます。大正時代、飢饉、凶作、餓死という極めて悲惨な状況の中、イーハトウ”という語句を通して農民、友人、教え子たちにエールを送りつづけたことは紛れもない事実であります。わずか一冊の『注文の多い料理店』は当時もその後の光原社や我々を導く羅針盤となっていますね。=参考文献*「注文の多い料理店」出版事情=   2022/5/14 by tayu