ごきげんよう
大神神社 巳の神杉
大神神社拝殿前 智慧の輪
御祭神の大物主大神がお山に鎮まられているので、本殿はなく、拝殿奥のミツ鳥居を通し三輪山を拝する原初の神祀りを伝える日本最古の神社です。大国主の神ではなく『大物主大神』といわれる所以は、世の中の幸福を推し進めることを計られた人間生活の守護神として尊崇され、全ての精霊(モノ)を司られ『統べる』という意味、加えて災いをなす精霊(モノ)までも鎮められる霊威厚い神様として敬われて来た歴史から『おおものぬしのかみ』と呼ばわれているようです。関西では『三輪さん』と呼び慣れて、おそらく日本の津々浦々まで『三輪さん』と親しまれているように感じます。
6月の『三輪さん』は行事がたくさん有ります。その一つに『三枝祭(さいくさのまつり)』と呼ばれる1300年前から国家のお祭りとして定められた神事で、『百合の花』を献花して疫病を鎮める事を祈る由緒あるお祭りも続いています。また、写真の下は『智慧の輪』が三輪あり、中央→左→中央→右→中央とくぐり、夏至の頃の厄除け神事として、加えて、30日の『夏越の祓』はお正月から半年間についた罪穢れを自分の身代わりになる『人形(ひとがた)』に託して息を吐き移し、自分をリセットして下半期を健やかに過ごす為の神事も有ります。写真の上は大物主大神さまの顕れの姿として杉の根っこの大きな穴から『巳さん(白蛇神)』がお出ましになるという樹齢400年な大杉です。滅多と会えません💦
昨日から岐阜県恵那市に来ております。本日は東西明王堂での『夏越の祓』を務めさせていただきます。今年は華鶴の『夏人形(ひとがた)』を用意致しました。 2025/6/27 by tayu