つぶやき by Tayu

つぶやき

ごきげんよう

奈良県西ノ京 薬師寺の蓮池 2023/7/17

蓮華お写経会に娘夫婦と3人で行って参りました。場所は薬師寺の中でも通常非公開の『地蔵院 奥書院』でありました。蓮池(レンチ)を大きなガラス窓越に見ながらの舎利和讃のお写経は格別な静寂の中での忘我のひと時と、そして、行い足りない、思い考え足りない、謝するが足りない、思いの遣り方が足りない、日常の『足りない尽くし』を補う気持ちを乗せた集中心で書き上げた喜びとで少しは自分のお掃除が出来たかと思われるものでございました。加藤朝胤管主様のお話、秘仏『二河白道図』(奈良市指定文化財)の滅多とない御開帳は、この日のご縁に唯々感謝のみでございました。


この納経は国宝東塔四像結縁特別写経でありまして娘夫婦もご先祖供養が出来る喜びを一心に受け止めておりました。


秘仏『二河白道図』は初めて出会いまして管長様から説明を受けました。極楽往生の方法を教えた喩を描いたものです。向かって左は怒りの心、右は貪りの心、その真ん中に銀で描かれた細い細い細い道(鎌倉時代のものなので銀は酸化銀になり黒色をしています笑)を左右の慾に溺れ浸ることなく渡り切った者が彼方の岸、極楽往生にたどり着ける意味のようです。細い細い細い道なので先も見えませんが、慾に惑わされずに細い白い道を歩んでいること、歩んでいる道を、歩んでいる自分を信じる、細くて白い道を信じる』ことがテーマとなっていることも伺いました。先生の教え通りでございます。 


怒・貪の心は人として持ってはならない心と強く認識して日暮らしいたしましょう哉、心のお掃除をして綺麗になったその空き場所に新しく学んだ心を入れることが家族の一員と出来て、この時ばかりは激暑も行方不明になりました。 2023/7/17 by tayu