ごきげんよう
その辺に成っています 2023/12/29
先日伺いました知人の駐車場の脇に見事な八朔がたわわに成っていました。後ろには柿が淋しそうに植わっています。時々イノシシが出ると『安まちメール(大阪府警からのメール)』に配信されます。どうぞ、召し上がれって言っている様にも感じますが、ドロボーさんも手が出ていないようです(笑)。朝日も南天の陽も夕日も受ける、八朔にとっては絶好の敷地であります。こんなに無防備に堂々とし過ぎていますと、悪人もイイ気分になって悪いことをしないのかもしれません。
先日、大切な知人から干し柿の王様、日本屈指の岐阜県美濃加茂市で栽培されています『堂上蜂屋柿』を頂きました。勿論、手作りです。柿を買い付け、皮をむき、途中色々な工程を経て、ベランダにかけ、寒さが続くのを待って、出来上がりです。そんな手の込んだ一級品を頂きました。食べないでおいて置いておきたい程、お気持ちを勿体なく感じました。甘柿は好まれるでしょうが渋柿は食べるとなりますと嫌われますし、干し柿を作るとなりますと面倒です。
しかし、渋柿も皮をむいて縄に通し寒さ交じりのおひぃさんに当てると絶妙の甘柿となります。甘柿は甘柿で終わりますが、渋柿は、寒さの陽を経て、滋養豊かな御茶請け・おやつの最上のものになります。また、甘柿は熟して腐れるのも早いですが、渋柿の干し柿は長く楽しめます。渋柿は渋で冬期に弱くなっている胃袋をコーティングして人間を守るとも教わりました。近道して食べようとも、遠まわりしなければ口に入らないものであろうと、見た目で有ろうと、味受けであろうと、生命が躍動していると言えまいか・・・
其々の季節を乗り越える我々に、自然は平等に生き生きと生きる糧をちゃんと与えてくれています。自然と上手く付き合って生きていると、ただそれだけで、困らない暮らしが出来るのではと、大きく飛躍して感じ入りました。 2023/12/29 by tayu