ごきげんよう
顔・頭を隠しています
すでに、八世紀ごろ成立の『万葉集』の中に、『〜ひたひに生ふる』と言う表現をしている戯れ歌があります。『ひたひ』とは『ひたい』の古語で『額 ぬか』ともいいます。頭を下げて御礼をする事を『額づく』と言う様に『ぬか』とは『ひたい おでこ』の事です。モノや人に対して『真っ直ぐに向き合う場所』だと1300年位前のいにしえ人はとらえていたと言う事になりましょう。
『ひたひ』の『ひた』を漢字で表せば『直』です。『ひたすら ひたむき』とかの使い方で分かるように、物事や相手に向き合う直接大事な所は、顔の中の『ひたい』なのですね。手でもなく身体でも無く『額』なんですね。頭や顔は命とは別の意味合いで、しかも肝腎要の大切な部分だったと言う事でしょうか❓❗️
また、顔の頬です。『いなほ』の『ほ』も、顔の『ほほ』も同じと言う事です。つまり、膨らんでいる所を指すようです。なんと、稲穂や頬の『ほ』は優れているものに使ってきた『秀 ほ』と言う意味らしいです。素晴らしいものを実感致す『ほ』は古事記の中の歌にも登場しているようです。
やまとは 国のまほろば たたなづく 青垣 山ごもれる やまとしうるわし
今時の言葉で言うならエビデンス?何も詳しく分からない時代に、いにしえ人が身体構造を認識して『言葉を誕生させた』と言う事に驚きと感動を覚えます。 なるほど🧐なるほど🧐 2025/5/11 by tayu