つぶやき by Tayu

つぶやき

ごきげんよう

モッコウバラが綺麗です

めぐる一年がどんなに暑かろうと寒かろうと大雨だろうと旱だろうと、大概の自然の中の植物は、その時期になりますときっちりと咲くものです。暑すぎる、寒すぎる、水が足らない、~~~人間の愚痴にも似た『声』は出しません。人間に聞こえぬ様に出しているのかもしれませんが,そんな環境の中で、花咲く時期へ照準を合わせて次の季節まで必死に咲けるように、己を咲かすように、調整をしているのでしょう。咲いて相応しい時期に咲けるように、環境に決してはみ出さず、健気に励んでいるんだと思えてなりません。人間は一年の大変だった自然の移ろいをすっかり忘れているにも関わらず、遊んだ遊んだ楽しかったと言っている時も、大の字になって寝っ転がっていても、そんな人間を喜ばせ、又、自らを一番美しく咲き誇る為に必死であるように感じてしまいます。思わず自然に手を合わせます。自然は偉大であります。きっと自然は私達の教育係なんだと思うのです。そのように教育係と思える蓮沼門三氏の『花必ず開く』をご紹介させてくださいませ。


百花にさきがけて 梅が咲いた

やがて桜が咲き 杏が咲き 桃が咲く

やがてふくよかな香りを放ちながら 牡丹が咲く

夏も過ぎ秋も過ぎ

他の草木は色づき

葉が散はじめる初冬には

山茶花が咲きつわぶきが咲き 侘助が咲く

ものみな花咲かしむる力がある

時期くれば花必ず開く


私はこの詩の最後に、子供達に『そう思って顔晴れ!』と未熟ながら付け加えております。2022/5/2 by tayu