ごきげんよう
大阪 四天王寺さん 2025/2/4
今日は母の命日なので四天王寺さんでご回向のお経を頂きに参りました。本当に寒い北風がビュンビュンと吹き荒れていましたが、空気も一掃され日差しはしっかりとあり清々しく感じました。オマケに虹色のシャープの太陽光線を受け取りました。
四天王寺さんではお経の後、申し込んだ『戒名を書いた経木』を亀井堂に流しに行きます。その事を経木流しと言います。
お水は千数百年来、金堂地下から湧き出て蓄えられ溢れて流れ出したものです。それも、このお堂はただ湧き出した水ではなく堂自体が伽藍と一体の設計によって設けられ、聖徳太子ゆかりの寺院の配置を現代に伝えている唯一の四天王寺さんの鬼門の方位(重要な施設)にあります。金堂内陣の地下井戸が源泉で、特に、亀井堂に湧き流れてくるのが『白石玉出の水』と呼ばれる霊水と呼ばれていると聞き及んでいます。亀さんから出てくる湧水を職員の方が掛けられて沈められるのですが、不思議なことに、この経木が浮いて来て池に沈まないのです。そんなこんなを目の当たりにしますと、思わず『有難いものだ』と素直に感じてしまいます。
能の世界の世阿弥は舞台で『亀井の水は無熱地の池水を受け継いで流れ来たる』と語らせています。無熱地?初めて聞いた言葉なので調べてみました。『ヒマラヤ山脈の西の果て、インダス、ガンジス、プラマプトラ川の水源とされる湖』とありました。古代信仰の聖地として崇拝されてきた清涼な湖。少しばかり感動いたした次第です。よくも長年知らずにいたものだと、恥ずかしや恥ずかしや‼️
因みに、大坂冬の陣夏の陣で壊滅した大阪の街を、徳川幕府は先ず『四天王寺』さんから再建を着手しました。先生は徳川幕府が260年続いたのは『渦栞』という永年存続する手法を用いたからだと仰いました。何よりも見えない世界の力を強く信じていたのでありましょう。なので、これを守られていたと申すのでしょうか⁈
本日は誠に清々しい初春でありました。2025/2/4 by tayu